GPSを使い自分で浮気調査などをする中で、車の尾行の必要に迫られる事があります。
GPSを設置していても不貞などの不法行為を立証する為には、証拠となる画像や映像を取る必要があります。
ここで対象者を尾行する必要が生じるのですが、車の尾行に関しては少し難易度が高いものの、尾行のコツというものがあるのです。
どうやって車を尾行するのか、その時にどんな事に注意が必要なのか、GPSを付けた車を尾行する方法や注意すべき違法性などについてご紹介していきたいと思います。
徒歩での尾行に比べて車での尾行は、難易度が少し高いものとなります。
尾行がバレないようにする事に加え、事故を起こさないようにする事が必要となるためです。
車での尾行に関して初心者が一番注意が必要なのが、車尾行の仕方を知らないばかりに焦り、対象者にバレやすい行動を取ってしまう事です。
車尾行で大切な事は、自分の車の印象を消せるかどうかです。
我々が車を運転している際にふっと目が行く車とは、珍しい車や高級車、改造していて音や光が目立つものになります。
尾行の際には印象が付く事を避ける必要があり、大前提となるのはまず、極力目立たない一般的な車種や色の車で尾行する事が必要です。
目立つだけで意識が向かう対象となりますから、多く流通していてよく見かける一般大衆車が最適だという事になるのです。
そして何気なく気になるのは、何もやましい事がなかったとしても、ピッタリと後をつけてきて同じ方向へ向かう車になります。
抜け道などを走った時にたまに遭遇してしまう光景ですが、ずっと同じ信号で曲がり同じ道を走り、また同じ道で曲がるという行為は無関係の車であっても自然と印象に残ってしまうものなのです。
ですから尾行する時には両者の間にわざと車の割り込みをさせたり、ぴったりと後ろにつくのではなくミラーの死角に入るなど、印象を与えず付いて走っている事を悟らせないようにしましょう。
このように、相手の車の動きに合わせすぎないように注意する必要があります。
車尾行では発進や停止など相手は動きを繰り返す事となりますが、それと同じような行動を避けるようにしましょう。
急に停車した場合でも、やり過ごして離れた場所で自分も停車する。相手が発進する時は同時に動くのではなく、相手が動き出し進みだしてから、尾行する車も動き出すなどの工夫が必要です。
車線変更の際にはすぐに同じく車線変更をするのではなく、ミラーの死角に入り込み少し間を置いてから車線変更を行う事が必要となります。
時には多少強引な運転が必要となる場合もありますが、慣れない車尾行で焦って無理にUターンを繰り返したり、車の車間を詰めないように注意しましょう。
自分で車尾行を行う際にバレる可能性があったり運転を焦りすぎてしまう時には、一旦尾行を止めるという決断が必要になる場合もあります。
自分の立場で考えた時に知らずにGPSで位置情報を追跡される事は、決して気分のいいものではありませんが、法的にはどうなのか見て行きたいと思います。
配偶者であると車の名義は夫婦どちらかのものというのが一般的ですが、結婚してから購入した車だと夫婦の共有財産となります。
共有財産にGPSを設置する事は、罪に問われる事はありません。
しかし配偶者のプライバシーに関わる事を流布したり吹聴してしまう事は、プライバシーの侵害にあたる可能性が高くなります。
また、恋人の車、配偶者の浮気相手の車など、他人の車にGPSを設置しようとすると、他人の敷地への侵入が伴う可能性が高くなります。
そのため、GPS設置をすること自体が罪に問われることはなくても、住居侵入罪に問われる可能性があります。
加えて、この他に、GPSを設置するとき車に故意に傷をつけると、器物損壊の罪に問われます。
シートに穴を開けて、そこにGPSを埋め込む、などの行為はこれにあたります。
故意でない場合は刑事罰の対象にはなりませんが、損害賠償を請求される可能性はあるでしょう。
浮気の証拠を集めるためだとしても、車を傷つけないように設置する必要があります。
車の尾行や車にGPSを仕掛ける事の違法性についてご紹介してきました。
何よりも大切な事は証拠を抑えるためにも、調査がバレないように尾行を行う事となります。
バレてしまった後では、プロの探偵や調査員でもとても難しい調査となり、時には依頼を受けてもらえないという事もありますので注意が必要です。
ここでご紹介してきた事から、事故を起こす事なく適切に車で尾行をするための参考にして頂ければと思います。